ウクライナへの武器、弾薬、その他の西側諸国の装備の供給は、米国、英国、ポーランドなどが行ってきた。それに比べ、独は当初、損失を蒙るだろうことを恐れて、NATOで最精鋭とされてきた自国の戦車の供与を長い間ためらっていた。ところが、戦車レオパルトは破壊されただけでなく、最新の派生形A6型諸共、現在、モスクワへ移送中という事態となって独はいかに大きな間違いを犯したかを痛感した。結果、ロシアの専門家はドイツ連邦軍が誇るレオパルト戦車を研究し、その秘密を余すことなく知ることで、NATOの重装甲車両をさらに簡単に破壊する方法を見つけられるからだ。
InfoBRICSは、ロシアが戦場でウクライナに負けていると吹聴してきた欧米には、それを世界に納得させるのはますます困難になっていると指摘している。戦場で何人のウクライナ人が死のうが、NATO諸国には痛くもかゆくもないので簡単に無視できるが、NATOの装甲車がロシア軍に焼き尽くされ、鹵獲された場合、これは西側の納税者には高くつく。NATO加盟国の指導部はこの出費の責任を取らざるを得ない。
InfoBRICSは、レオパルト2の製造元のクラウス=マッファイ、ラインメタルを中心とする全社は、国際武器市場での評判の失墜に直面しており、独レオパルトが手痛い敗北を期した今、米英が約束したはずのエイブラムス、チャレンジャー2の供与について口をつぐんでいるのも無理はないと指摘している。
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