プリホディコは次のように話している。
「兵士らがとても恐れながらレオパルトに乗り込むのを見てきました。なぜかといえば、こうした兵器が戦場に出たら大口径の砲弾を含む全てのものが次々に飛んでくるからです」
プリホディコは外国製の戦車や歩兵戦闘車は「長生きしない」と打ち明ける。それはロシア兵は西側兵器を対象とした「狩り」を宣言しているからだという。
「ヒョウ」か「標的」か?
これまでに、ウクライナ軍のバレリー・ザルジニー総司令官は、米紙「ワシントン・ポスト」に対し、西側諸国が供与し6月に戦線に投入された戦車や歩兵戦闘車の一部が、すでに破壊されたと明かしていた。そして、戦場でのレオパルトは「レオパルトではなく標的だ」と指摘していた。
7月3日、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は、ウクライナが反転攻勢を開始してからの1ヶ月の間に、レオパルト16両、航空機15機、ヘリコプター3機を含む920の軍事装備を撃破したと発表した。
米誌「アトランティック」のコラムニスト、フィリップス・ペイソン・オブライエン氏は、ロシア軍が有効性の高い兵器を有しているため、西側諸国が供与した兵器さえ撃破していると指摘。具体的な要因として、大量の火砲とロケットランチャーを展開していることや、優れた対戦車システムを保有し、広大な地雷原をつくったことなどが挙げられている。
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