ペスコフ報道官によると、プーチン大統領は6月29日、プリゴジン氏とクレムリンで会見した。会見は約3時間にわたって行われ、ワグネルの司令官らを含む35人が同席した。
会見でプーチン大統領は、武装反乱をめぐる一連の動きに自身の評価を下したほか、ワグネル側に就職斡旋に関する案を提示した。一方、ワグネルの司令官らは、自身らが「大統領の筋金入りの支持者であり、祖国のためにさらに戦う用意がある」と強調したという。
このほかの詳細についてペスコフ報道官は言及しなかった。
1日で収束した武装反乱
6月23日夜、インターネット上で露国防省が民間軍事会社ワグネルの部隊を攻撃したという情報が拡散。国防省はこれを否定した。ワグネルは24日未明にかけて南部ロストフ・ナ・ドヌーに進駐し、一部部隊はモスクワに向け北上した。
24日も緊張状態が続いたが、夕方に事態は一転。プリゴジン氏はワグネルのロシア領内における進軍の停止と、緊張緩和のための今後の段階的方策について、仲介にあたったルカシェンコ大統領の提案を受け入れた。
26日、ロシアのラブロフ外相は、ロシアで武装反乱に対する国際社会の反応についてコメントした。また、プーチン大統領も夜に演説を行い、「流血の回避の決断を下した」と述べ、後の一線で反乱を思いとどまったワグネルの戦闘員らを愛国者として讃えた。
関連ニュース