ホー氏は、これは機密技術に関することだと指摘し、特に新型のエイブラムス戦車や長距離弾道ミサイルATACMSなどに関係すると述べた。同氏は、第1陣としてまもなく6両のエイブラムス戦車がウクライナに到着することに言及した。これは湾岸戦争の前(編注:1980年代)から生産が始まった旧式のM1A1型。ホー氏によると、米国がウクライナに新型戦車を提供しない主な理由は装甲にある。
「エイブラムスの装甲は非常に厳重に守られた機密であるため、ロシアがその仕組みを理解し、それを利用するようなことがあってはならない」
ホー氏は、高機動ロケット砲システムHIMARSのGPS誘導ロケット弾をめぐっても同じようなことが起こったことに言及し、ロシア軍はGPSを妨害することを学んだと指摘した。まさにそのためATACMSの提供が懸念されているという。ホー氏によると、これらのミサイルの無力化に関する情報が中国の手にも渡る可能性があり、米国は当然のことながら中国との対立を懸念している。
米国の「機密」技術
ウクライナのレズニコフ国防省は7月初旬、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、HIMARSは「非常に正確」であることが証明されたが、ロシア軍の電子戦対応装備によって妨害される可能性があると認めた。軍事専門家のフランク=ステファン・ガディ氏は米国のオンラインジャーナルWar Zoneのインタビューで、ATACMSもハイマースと全く同じスキームで機能しているため、ロシアの防空システムは簡単にその有効性を低下させることができると語った。
関連記事