ウクライナ特務機関のテロで記者殺害から1年 国際組織の反応は皆無=ロシア外務省

極右思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘でジャーナリストのダリヤ・ドゥーギナさんがウクライナによるテロで非業の死から1年が経過したものの、マスコミの代表らに対して行われている多くの悪事について、国際的な報道機関、組織からは何の声明も出されていない。ロシア外務省マリア・ザハロワ公式報道官がこうしたコメントを発表した。
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ザハロワ報道官は、西側の誘導で動いているキエフ政権は自分たちにとって不都合なジャーナリストを物理的に処分するためには、テロの組織から実行まであらゆる犯罪に訴える構えだと強調している。ザハロワ氏は、おかしいのはキエフだけでなく、国際組織、人権擁護組織でも活動では物事の「良し」「悪し」の線引きで偽善が横行し、ジャーナリストが「自分の側の人間」か「他所の人間」という判断の方が優先されていると非難した。
キエフ政権が自らテロ活動を認めた=露外務省報道官
ザハロワ報道官はキエフ政権がロシア人ジャーナリストや世論の代表に対し、殺人や殺人未遂を繰り返していることに注意を喚起した。2022年10月、ヘルソンにあるテレビラジオ会社「タヴリヤ」のジャーナリスト、オレグ・クリュコフ氏がミサイル攻撃で死亡、2023年4月にはテレビ会社「ツァリグラド」の創始者のコンスタンチン・マロフェーエフ氏殺害未遂、2023年7月、従軍記者ウラドレン・タタルスキー氏(本名はマクシム・フォーミン)が爆発テロで死亡、2023年7月、作家ザハール・プリレーピン氏(本名はエフゲニー・プリレーピン)が乗用車の爆破テロで重傷、RTテレビおよび「ロシア・セヴォードニャ」(スプートニクはその傘下)の編集長マルガリータ・シモニャン氏と、ジャーナリストでテレビ司会者のクセーニャ・ソブチャク氏への殺害未遂が行われ、2023年7月には、民間人の乗用車へクラスター爆弾による攻撃でスプートニクの従軍記者ロスチスラフ・ジュラヴリョフ氏が殺害され、そのほか4人の記者も重軽傷を負っている。
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