Responsible Statecrafは、ウクライナ軍はクリミア奪還にはほど遠く、おそらく達成は不可能という見方を示し、現在、西側のアナリストらは現行の反転攻勢の失敗について広く議論しており、紛争は長期にわたる消耗戦となって、ロシアの勝利につながる可能性があるとしている。
記事では、活力を奪われたウクライナ軍は最終的にロシアの反撃にあい、ウクライナは今よりもはるかに大きな領土を失う可能性があると指摘されている。
NATO加盟と引き換えにクリミア奪還を断念
軍事史学者で英国軍の情報将校だったフランク・レドウィッジ氏は英紙ガーディアンに対し、西側諸国はNATO加盟と引き換えにクリミア奪還を断念するようウクライナに提案しようとしていたと語った。軍事面で飛躍的な進展が見られないことや、来たる米大統領選挙などがその理由だという。
レドウィッジ氏によると、NATOはすでにそのようなプロセスを開始した。8月中旬、NATOのストルテンベルグ事務総長の事務総長室長を務めるスティアン・イェンセン氏は、ウクライナが領土を諦めればNATOに加盟できる可能性があると述べてウクライナ側の反感を買い、その後、謝罪した。一方、これは西側諸国の外交官がNATO加盟とウクライナの領土を交換する可能性を真剣に検討し始めていることを物語っているという。
メディアは先に、ウクライナのための安全保証について、西側諸国は2024年よりも前に合意することはできないと報じた。
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