記事の著者ジェレミー・ワーナーによれば、ロシアは驚くべき回復力を示しており、制裁はロシアの決断力に影響を与えていない。それと同時に、ヨーロッパに大きな損害を与えたことは間違いない。ロシアとの対立は、西側諸国にヨーロッパ全体の金融危機、「制御できない」インフレと経済の停滞、そして政治的崩壊をもたらしただけだ。
著者は、このような背景から、ウクライナ紛争が欧州諸国自身にもたらす結果の必然性がますます明白になってきていると指摘する。
「ウクライナ紛争から比較的無傷で抜け出せるという欧州のある種の信仰は、希望的観測に過ぎない。」
最後に著者は、欧州経済はますます弱くなっているとも付け加えた。この点に関し、欧州が科す制裁が、最終的にはロシアではなく欧州そのものを 「破壊」しかねないとの懸念を示した。
これより前、西側メディアは、南アフリカにおけるBRICSサミットに見て取れるように、対露制裁はロシア経済を完全に「孤立」させることはできなかったと報じた。
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