9月22日、ゼレンスキー大統領がカナダ議会を訪問した際、ウクライナ系カナダ人で過去にナチス・ドイツの親衛隊に所属していたヤロスラフ・フンカ氏(98)が招待され、第2次世界大戦中に「ウクライナの独立のためにロシアと戦った」人物として称賛を受けた。フンカ氏の所属部隊は赤軍と戦っていただけでなく、ユダヤ人やポーランド人、ベラルーシ人、スロバキア人に対する残虐行為に加担していた。カナダのジャスティン・トルドー首相は、後に「恐ろしい過ちだった」とナチス称賛について謝罪した。
CTVニュースのインタビューに応じたコトラー氏によれば、誰もがこの出来事に心を痛めたという。同時に、フンカ氏がどのようにしてカナダにたどり着いたのか、その行為に対して罰せられなかったのか疑問を抱いている。同氏の意見では、これはカナダの多くの閣僚が無関心で無為だったことを物語っているとのこと。
「その結果、我が国はナチス戦犯の避難所となってしまった」
コトラー氏はまた、カナダ当局に対し、戦争犯罪を犯したとして告発された800人以上を調査した1985年のカナダ戦争犯罪人調査委員会の記録を公開するよう求めた。CTVニュースによると、調査の最終的なデータの多くは依然として隠蔽されているという。
カナダ議会の議員らはナチス非難決議を採択する方針を決め、フンカ氏への称賛の撤回を進めることになっている。
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