トランプ氏に新たな疑惑 米潜水艦の機密情報を豪富豪に漏洩か=メディア

米国のドナルド・トランプ前大統領に新たな疑惑が持ち上がっている。それは退任後にオーストラリア(豪州)の富豪に対し、米潜水艦の軍事機密を漏らしたというものだ。豪放送局ABCが伝えている。
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ABCが事情を知る関係者の話として伝えたところによると、トランプ氏は退任から数ヶ月後に、自らが所有するフロリダ州マー・ア・ラゴのゴルフクラブで、豪州の富豪、アンソニー・プラット氏に対して米国の潜水艦に関する機密情報を伝えた疑いがもたれている。プラット氏はその後、豪政府高官や自社従業員、ジャーナリストら少なくとも45人にその情報を伝えたという。
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プラット氏に対しては、すでに検察やFBI(連邦捜査局)が事情聴取を行っている。それによると2021年4月の2人の面会時、プラット氏が豪州は米潜水艦を購入すべきだと話したところ、トランプ氏は興奮して「米潜水艦が常時搭載している核弾頭数」や「探知されずにロシアの潜水艦に近づくのが可能な距離」などを明かしたという。
こうした情報が、真実であるかは不明。だが、米司法省のジャック・スミス特別検察官は、機密文書保管事件の枠組みでこの件を捜査する方針だ。

豪州の潜水艦計画

2021年、豪米英の3カ国は新たな戦略的協力枠組み「AUKUS」を始動させた。2030年代中の豪州への原子力潜水艦配備に関わる技術協力などの協定が主となっているほか、超音速ミサイルの共同開発なども含まれている。原子力技術の供与計画に対し、ロシアや中国は将来的な豪州の核武装の懸念を指摘していた。一方、豪政府は「核不拡散条約(NPT)を遵守し、自国に核兵器を配備することはない」と明言している。
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