支援のピークは過ぎた
米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、ウクライナはイスラエルとパレスチナの紛争が悪化するにつれ、ウクライナへの支援が枯渇することを懸念している。
同紙によれば、中東での紛争が激化する以前から、西側諸国では「ウクライナ支援のピーク」はすでに過ぎたとの見方が強かったという。記事の筆者は、ウクライナへの援助が数か月前ほどの規模になる可能性は今や低いと指摘する。
ヨーロッパでさえ、ウクライナは分裂を深めている、と同紙は強調する。例えば、スロバキアではロシアに同調するロベルト・フィッツォ元首相が勝利した。ウクライナの最も強固な同盟国のひとつであるポーランドにおける激しい選挙戦も、ウクライナとの緊張関係を浮き彫りにしている。
さらに、同紙によれば、EUはすでに、米国がウクライナへの援助を止めれば、ウクライナが必要とする一連の援助と、実際に行える援助のギャップを自力で埋められなくなることを認識しているという。EU諸国は3月までに100万発の砲弾をウクライナに供給すると約束したにもかかわらず、実際には25万発しか提供しなかった。これは現在の戦闘での使用量を考慮すると1か月と少しで消費してしまう量であり、欧州の生産施設はさらに生産する準備をしているにすぎない。
バイデン支持率は低下の一途をたどっている
一方、バイデン米大統領の支持率は、ウクライナ反攻作戦の失敗で大きく下がった、とブッシュ大統領とトランプ大統領の元顧問であったクリスチャン・ウィートン氏が「ナショナル・インタレスト」誌の記事で述べている。
「有権者は、米国が自国の国境よりもウクライナの国境を気にしているように見えることに、さらに不満を抱いている」
これより前、米国防総省の元アナリストはスプートニクに対し、米国がイスラエル支援に集中するためにウクライナ紛争を傍観するかどうかを語った。
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