「我々の二国間関係の根底には、お互いへの敬意と友好、互恵的な考え方がありました。そしてその関係は現在も多方面で発展し続けています。残念ながら、国際関係の混乱の中で昨年の貿易額は減少しましたが、二国間の貿易経済協力委員会がこの傾向を変えることを期待しています」
また、プーチン大統領は今年1~9月に約100万人のロシア人がタイを訪れたことに触れ、両国の観光交流が進んでいると指摘。また、「ロシアはタイとの関係発展を促進するために全てのことをする」と強調した。
プーチン大統領はこの日、これまでにベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席と会談したほか、予定にはなかったハンガリーのオルバーン・ビクトル首相との会談も行った。
このあと、モンゴルのウフナーギーン・フレルスフ大統領、ラオスのトーンルン・シースリット国家主席とも会談する。また、18日には中国の習近平国家主席との首脳会談も予定されている。
プーチン大統領の訪中
プーチン大統領は一帯一路フォーラムへの出席のため、17~18日の日程で中国・北京を訪れている。フォーラムにはセルゲイ・ラブロフ外相のほか、エネルギー省、財務省、中央銀行、交通省、軍事技術協力庁など各政府機関のトップも同行しており、ビジネス界からも大手銀行やエネルギー企業などの代表者らが参加する。
一帯一路は中国が推進する巨大経済圏構想で、現代版シルクロード構想とも呼ばれる。ユーラシア、アフリカ、欧州をつなぐ貿易・流通網の発展をうたっている。中国外務省によると、今回のフォーラムには世界140カ国以上、30以上の国際機関から計4000人以上が参加している。
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