「世界で一番危険な基地」
米国は条件を提示
「今の新辺野古基地の状況を見ると、古い人間なのかなと思うが、あの米軍占領下を思い出す。あの銃剣とブルドーザーで、家・屋敷をたたき壊して新しい基地を造って、そして県民の住む場所を奪いながら、今日までやってきた。そういったことを思い出して、今、新辺野古基地でやっている、国の新辺野古基地を埋め立てるやり方は、私から見ると、あの占領下の銃剣とブルドーザーとまったく同じ手法でもってあの美しい大浦湾を埋めようとしているんだなというふうに強く感じているところだ」
移転はさらに10年先送り
あの手この手で保持 米国に普天間飛行場は要る=専門家
「辺野古への基地移転は、軟弱地盤や滑走路が短くなるなど、技術的な問題で遅れが生じている。民間空港の利用さえ検討されている。だが、移転が進まない根本的な理由は、米国が普天間飛行場を手放そうとしないことにある。普天間飛行場のおかげでアジア全域を常に監視下に置くことができるからだ。実際、米国は沖縄からはアジア全域を掌握し、あらゆる紛争地域へ必要な数の部隊、主に大型の輸送能力、高速性、長距離飛行能力を備えたオスプレイによる海兵隊の迅速な展開ができる。これは周辺諸国、とりわけ朝鮮半島、台湾、中国への米国の軍事的影響力を飛躍的に高める。要するに沖縄は事実上、中国および南西諸島の島々全体に向けられた米国の拠点なのだ」
「1990年代初頭の湾岸戦争では、米軍はイラクに対抗する為に沖縄から空母を派遣した。そして今、トランプ大統領は米海兵隊を乗せた強襲揚陸艦をホルムズ海峡へ派遣せよと命じた。米国は日本の基地、普天間飛行場を含め、沖縄にある拠点を全力で保持しようとする。技術的な問題も、沖縄住民の抗議活動も米国の意思を妨げはしない。特に沖縄の人々は、紛争時に米軍基地が潜在的な敵の標的になることを理解している。そして彼らは、過去の戦争の惨禍を今も記憶に留めている。米軍基地の70%が、日本の国土のわずか0.5%に過ぎない沖縄に集中している。だからこそ沖縄県民は基地を否定的に見ている。沖縄の地元住民の全員が米軍基地の全面的撤去を求めているわけではなく、基地が日本全土により公平に分散されることを求めている者もいる。だが、米国にとって沖縄は戦略的に重要な拠点だ。米国は中央政府に圧力をかけ、中央政府は沖縄の自治体に圧力をかける。こうした背景を踏まえておく必要がある」