悪者成敗の全権を握るのは米国務省

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米国務省は毎年の世界の人権状況に関するレポートを発表した。そのレポートのかなりの部分である75ページがロシアの人権状況の考察に割かれていた。

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過去数年に行われた米国のロシア批判も今回のレポートほどひどいものではなかった。レポートではロシアは「極度に中央集権化され、権威的政治システムがますます強化されている」と書かれている。ロシア外務省は米国務省のレポートを「証拠に欠ける、政治化された作り話」と規定し、米国に対し、自国の民主主義の救済に従事するよう呼びかけている。

米国務省が毎年発表する世界の人権状況レポートは毎回著しい部分がロシアについて割かれおり、過去10年、米国から見て問題の多い体制であるとして常に厳しい非難が展開されている。前回の2014年に発表のレポートに比較した違いは、レポートがクリミアとドンバスの事件の後、初めて出されたものであるため、特に辛らつで、断固とした表現が随所に見られる。ロシアに関して75ページも割かれたのは前代未聞。

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6月26日、ロシア外務省のサイトには米国務省のレポートに対するルカシェヴィチ公式報道官のコメントが発表された。
「6月25日に発表された米国務省の毎年の世界の人権状況に関する報告はこれまで出されたものと同様、政治化された評価やイデオロギー化された粗野な紋切り型に満ちている。これは人権分野におけるいつもの米国流の嫌悪に満ちた教師的、道徳指導的見本である。これは欠陥のある米国無謬性(むびゅうせい)論、他のあらゆる国は問題性があるとする論理から生じている。」

ルカシェヴィチ報道官は「レポート作成者らは概念を明らかにすり替え、事実を歪曲することを厭わない。これはウクライナ状況を扱った章にはっきりと現れている。ドンバスでのウクライナ治安維持機関、ネオナチ武装団側からの大規模ですさまじい人権、国際人権違反に対する、冷笑的な完全黙認。キエフ当局への呼びかけも、公平な調査も、真犯人の処罰も始まらないことは明らかだ」と書いている。

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ルカシェヴィチ報道官は、「米国務省が表したマスコミにおける意見および多元主義の表現の自由に対する憂慮の宣言は、北米欧州の一連の諸国でロシア人記者らが事実上差別されていることへの完全な黙認とは(米国側がこれを奨励するがゆえに)はっきり不協和音を出している」と指摘し「レポートの枠外には、米国の非常に好ましくない人権、民主主義、権利の支配状況がある」と語った。

「根強い人種差別、前代未聞の規模で広がる外国人排他思想、急進主義的組織の活動、CIAの特殊プログラムの枠内で行われている非人間的な扱い、拷問が処罰を受けないこと、米国内外で行われている大規模な盗聴、またこの分野での大きな問題をはじめとする、拡大する体系的問題は無視されている。米国政権はまさに自国内で膨張するこうした問題の解決に深刻に取り組むべきであり、専門的な政府間ストラクチャーや人権擁護組織の多くの教示的進言に耳を傾けるべきであり、それを必要ともしていない人に成果をもたらさず、要らない教えをばら撒くことに興じないことだ。」

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