プーチン大統領、BRICS・SCOサミットを総括、「多様性こそが我々の力」

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ウファで行われたBRICSおよび上海協力機構のサミットを総括し、プーチン大統領は10日、声明を表し、記者団からの質問に答えた。

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プーチン大統領はBRICSおよび上海協力機構(SCO)サミットの開催は「2つの権威あるストラクチャーにおけるロシアの議長国の役割のクライマックスとなり、我々の諸国間の行う多くの計画の協力拡大にとって、重要な一歩となった」として、さらに次のように語った。

「ウファにはユーラシア、南米、アフリカといくつかの大陸を代表する15の国の首脳が集まった。その各国に独自の発展の道があり、独自の経済成長モデル、豊かな歴史と文化がある。まさにこの多様性、伝統の結合のなかにこそ、力が、BRICSと上海協力機構のふたつの巨大なポテンシャルが隠されていることは間違いない。」

ウファBRICSサミットを総括し、ウファ宣言が採択された。行動計画、経済パートナーシップ戦略は、組織拡大とその国際的な地位の強化についての具体的合意内容を含んでいる。プーチン大統領はBRICSサミットの結果を総括し、次のように指摘している。

「BRICSの金融制度の実際的な作業が開始された。新銀行と条件的な外貨プールは資本全体と合わせて2000億ドルだ。 我々は相互関係の人道的側面の今後の拡大、市民社会の代表者らを作業に含めていくことについて合意した。サミット閉幕でロシアのBRICSにおける議長国の役割は終わりにはならない。議長国のファンクションがインドへと受け渡される翌年2月まで、我々は統合の枠内での協力拡大にむけた作業を続けていく。」

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さて、上海協力機構サミットでは、長年待ち望まれてきたインドとパキスタンの2国の加盟が発表された。この2国の加盟で、上海協力機構加盟国の全人口は地球全体の42%に達した。プーチン大統領は上海協力機構サミットを総括し、次のように語っている。

「まず、上海協力機構創設以来、15年の歴史の中で初めて加盟国の数拡大の決定が採られた。インド、パキスタンの受け入れプロセスの開始に関する文書が採択されたのだ。これにより、上海協力機構の現代の挑戦や脅威に対抗するための可能性は拡大し、組織の政治、経済ポテンシャルも著しく向上していく。組織におけるベラルーシの地位もオブザーバー国まで引き上げられた。アルメニア、アゼルバイジャン、カンボジア、ネパールも対話パートナー国となった。我々の組織にオブザーバー国、対話パートナー国として加わりたいという希望は他にも数カ国から寄せられており、その地理的分布は南アジア、東南アジアから中東と非常に広範に及ぶ。」

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プーチン大統領はサミットでは上海協力機構の拡大戦略が承認されたと力説した。これは2025年までの活動の最優先方向を決定するもので、貿易経済相互関係の拡大条件からはじまり、地域安定の保障、危機的状況での対応にいたるまで、協力のあらゆる基本路線を全て網羅している。ウファでの上海協力機構の宣言では、イランの核プログラムからギリシャ、ウクライナの状況まで、逼迫した国際問題、地域問題に対する共通のアプローチが明言された。

次回の上海協力機構サミットは2016年9月にウズベキスタンで開催。

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