ブリヤートからのバレエ団、日本を魅了しに出発

© Sputnik / Владимир Вяткин / メディアバンクへ移行岩田守弘
岩田守弘 - Sputnik 日本
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ボリショイ劇場の元ソリストである岩田守弘さんが芸術総監督をつとめるブリヤート国立オペラ・バレエ劇場バレエ団が、日本公演をスタートさせる。同バレエ団は9月13日、バレエフェスティバル「フジバレエ2015」の最終日に、チャイコフスキーの音楽にのせて「白鳥の湖」のオリジナルバージョンを公開する。バレエ公演は富士山の麓、河口湖ステラシアターの野外劇場にて行われる。地球上で最も美しい山のひとつである富士山と、芸術的な森の景観が、バレエ公演を更に美しく飾ってくれるだろう。

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モスクワで世界初のローラーブレードによるバレエ公演
岩田守弘さんはボリショイバレエ団に1995年に入団した。彼はボリショイ劇場で初めての、また唯一の日本人ソリストとなった。2012年に岩田さんがダンサーとしてのキャリアに幕を引いたとき、ブリヤート共和国の首都、ウラン・ウデにある国立ブリヤート・オペラ・バレエ団の芸術監督にならないか、というオファーが来た。岩田さん自身、モスクワで暮らす家族となかなか会えなくなるにも関わらず、これは大変嬉しいことだった。岩田さんがこれについてどのように思っているか聞いてみよう。

「経験をたくさん積み、自分で勉強し研究しながら、振り付けのことを、今までやりたかったことができるようになるというのは、すごく嬉しいんです。もちろん(ウラン・ウデは)ブリヤートの首都ですが、モスクワのような大都市とは違うので、田舎に行くということになりますけどね。でも、場所とか大きさなどは関係なくして、僕が今やりたいことが揃っているんですね、向こうに。だから、そういうことを色々考えていくうちに、やっぱり僕は行きたいなと思いまして。家族とも色々と話をしました。家族は、離れて暮らすことになってしまうけど、僕がやりたいこと、今やらなきゃいけないことがそこにあるというので、理解してくれました。」

今回の日本ツアーでは岩田さんは演出家としてだけでなく、彼をモスクワで有名にした白鳥の湖の道化の役も演ずる予定だ。岩田さんがバレエ団にやってきたことによってブリヤート劇場と日本との関係はとても濃いものになった。岩田さんの招待によって、ウラン・ウデには日本人アーティストたちが来るようになった。そう、今回の公演は、日本におけるブリヤートのアーティストたちの初めての公演というわけではない。9月4日、ウラン・ウデのブリヤート国立オペラ・バレエ劇場において盛大なコンサート「平和と友好のロシア・日本フェスティバル」が大入り満員で開催された。このイベントではボリショイ劇場のスター達が日本の有名な太鼓芸能集団「鼓童」との共演を果たした。

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バレエ・フェスティバル、最上のものだけを
現在、ブリヤートのアーティストたちは、今後予定されている日本人との合同の東京での舞台に向けて、準備を進めている。このイベント、若い日本のバレエダンサーとアイルランドの音楽家との合同コンサートに、ブリヤートのアーティストも参加する予定だ。今回の公演は、日本の衣装メーカー「アトリエヨシノ」がスポンサーをつとめている。

三菱商事も劇場のスポンサーであり、「ドン・キホーテ」「バフチサライの泉」「バヤデール」の新しい演出に向けて資金を調達している。これらのバレエの新演出は来年、ウラン・ウデの姉妹都市である山形県での公演で発表される予定だ。2016年には、両都市は姉妹都市提携25周年を祝うことになっている。

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