ロシアの極東では、今も日本の中古車がたくさん走っている。しかしロシアに外国自動車メーカーの組立工場が建設されたり、また自動車ローン・プログラムなどのおかげで、ここ数年の間に新車が増えた。一方で経済危機に関連し、過去2年間で多くのロシア人にとって新車は手の届くものではなくなってしまった。そして自動車の「セカンドハンド」への関心が再び高まっている。
「ロシアには今まで中古車販売の方法が2つありました。一つは、個人売買です。これは不可解なルールと高いリスクを伴い、価格も比較的高いグレーで不透明な体系です。2つ目は、トレードイン(下取り)です。ここでは車の買取価格はかなり低いものの、そのかわりに早く売ることができます。私たちは、この2つのよいところを組み合わせて、西側のような中古車販売のオンラインオークションを開設することにしました。『カープライス』には2つのオークション形式があります。1つは長期オークションで、価格は設定され、すでに車も手元にあるもの。2つ目は、販売の大部分を占めているエクスプレス・オークションで、リアルタイムで行われます。私たちの自動車ディーラーの多くは、オフライントレードでドイツや日本から中古車をロシアへ運んできた1990年代から自動車オークションでの経験を持っています。私たちは今、中古車市場におけるロシア最大手のプロのオンラインプラットフォームです。私たちは飛躍的に成長しており、私たちの大きな目標は、中古車の買い取り額と販売額でロシアのナンバーワン企業になることです。」
「カープライス」の平均購入価格は数十万ルーブル。一般的にオンラインオークションで自動車を購入するのは市場のプロたちだ。しかし、その後の最終消費者とのやり取りの方法は、オークションサイト「イーベイ」で靴を買ったり、あるいは「ユルマート」でスマートフォンを購入する通常のネット利用者たちとのやり取りとなんらかわりはない。
「カープライス」プロジェクトが始動したのは2014年夏。現在「カープライス」の支店はモスクワに15ヶ所と、ロシアのその他の地域に10ヶ所ある。そしてこの度ここに、東京支店が加わった。