ロシア 対アセアン関係で目指すは投資協力

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アセアン諸国サミット - Sputnik 日本
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ロシアとアセアン諸国の間の関係では、政治が相変わらずまだ経済を追い越している。現在主要な課題の一つは、そうした隔たりをなくすことだ。東南アジア諸国との協同行動の諸問題は、19日にソチでスタートするロシア∸アセアン首脳会合を前に、特にアクチュアルなものとなっている。

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ロシアとアセアン諸国との貿易総額は、1990年代初頭の10億ドルから、現在210億から220億ドルへと伸びた。貿易経済協力は、主として、ベトナムやインドネシア、マレーシア、シンガポール及びタイとの二国間合意を基盤にしたものだ。中でも、ベトナム及びインドネシアとの間では、軍事技術協力も成功裏に発展しつつある。

モスクワ国際関係大学アセアン・センターのヴィクトル・スムスキイ所長は「20年間、ロシアとアセアン諸国間で首尾よく行われている政治面での多様で幅広いレベルの対話は、経済的パートナーシップのための良い基盤を作り出している」と捉え、次のように指摘している-

「アセアン・パートナー国の急速に発展しつつある経済は、ますますエネルギー資源を必要とし、これらの国々の人口が増えることで、食料品の需要も伸びるだろう。なぜなら、アセアン諸国における農業の大規模開発の可能性は、事実上くみ尽されているからだ。そうしたファクターが、ロシア極東にとって、自分達の輸出の可能性をますます現実化するための前提条件となっている。一方、地域発展の好ましいコンセプトは、アジアからの投資を引き込む助けになるだろう。」

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複数の専門家達によれば、現在極東では、ロシアの農業に対するアジアの投資家達の戦いがまさに繰り広げられている、という。

ユーラシア開発銀行の主任エコノミスト、ヤロスラフ・リソヴォリク氏は「もし、以前この地域における優先的な注意が、貿易取引関係に割かれたとするならば、現在その力点は、投資協力に移っている」と指摘し、次のように述べた-

「アジア太平洋市場には、配分に向け用意のなされている自由な余剰資金がある。ロシアにとって、アセアンとの協同行動は、急速に発展しつつあるアジア太平洋地域への入り口であり、アセアン加盟国も入っているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定.)との相互行動につながる潜在的な道だと言える。この事もまた、商品の流れる方向をかえ、部門や地域の多様化を図るための条件を作り出すだろう。これには、まだ実現に向けスタートしてさえもいない、非常に巨大な潜在力がある。」

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好ましい投資環境づくりは、長期に渡る細かい注意が必要な仕事だ。投資家は、協力が最大限の利益が上がり確実なものだと確信しなければならない。

極東開発省のルスタム・マカロフ局長は「投資を呼び込む仕事を効果的に行うためには、まず自分自身について正しく語る必要がある」と述べ、次のように続けた-

「我々は、投資家達と、そして多くの場合、様々な国々の政治指導者と協力し、極東でビジネスをするのは安全で利益があると彼らを説得している。極東の多くのプロジェクトは、ロシアのほかのどの地域と比べても、あるいはアセアン諸国と比べてさえも、より効果的だ。我々の基本的課題の一つは、極東が、優先的発展の枠内で、新しい近代的産業にとってのフィールドとなるようにすることである。そのために、優先発展特区やウラジオストク自由港、投資プロジェクトのインフラ支援、潜在的投資家に対する個人的アプローチといった革新的なツールも導入された。エコノミストらは、投資家達が、あれやこれやの国に資金を出すのを決める際、必ず考慮する、所謂カントリー・リスクが存在することを知っている。しかし極東について言えば、そうしたリスクはゼロに等しい。」

ロシアが、アセアン諸国を含め様々な国々の投資家達に提案する用意のできた分野のリストはすでに作成され、ソチでの首脳会合で示されることになっている。

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