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メルケル氏は、「トランプ氏は、ロシアは戦争と平和の問題において重要な役割を担っていることは疑いようのない事実であると主張しているが、G7という枠組みにおいては、共通の価値観を有した国々が議論を交わしている」と述べた。
同氏はまた、議題に上った多くの国際問題において、ロシアが大変重要な役割を担っていることに言及した。ロシアを抜きにして、ウクライナやシリア情勢の妥当な解決に至ることはできないとの考えを表明した。
トランプ氏は先日、ロシアをG8の枠組みに戻すことは必要不可欠であるとの声明を出した。しかし、カナダのシャルルボワで開幕した先進7ヵ国(G7)首脳会談に参加した多くの欧州諸国は、トランプ氏の主張に対し反対の意を示している。トランプ氏の主張を支持したのは、ジュゼッペ・コンテ伊首相だけであった。
ウラジーミル・プーチン露大統領は、ロシアのG8復帰を支持するトランプ氏の主張を受け、「我々はこの枠組みから抜けてはいない」と述べた。一方、セルゲイ・リャブコフ露外務次官は、「西側諸国の政治家は、自己アピールのためにロシアのG8復帰を話題にしている」との考えを示した。
ロシアは1998年にG7に参加したが、クリミア併合を機に当枠組みから除外されている。ロシアを除くG7構成諸国は、ロシアが対外政策を変更しない限り、共に議論していく気はないとの声明を出している。
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