会談後の記者会見でコザク副長官は記者会見に応じ、会談では前向きな議論が行われたとしたうえで、「政府、省庁レベルで協力関係をさらに刷新していく」と発言した。
会談では天然ガスと原油の取引価格について協議が行われた模様。コザク副長官はベラルーシに販売する天然ガスの価格について2020年も前年と横ばいになるとしたが、2021年以降についてのコメントは避けた。
一方、ロシア産原油の供給については価格面での溝が埋まらず、合意に至らなかった模様。原油価格についてコザク副長官は「(市場の)交渉にすべてかかっている。供給量、供給価格ともに政府側が調整することはない」とコメントした。
ロシアとベラルーシは原油価格について係争を続けている。ロシア政府が石油製品に対する課税率を変更した場合、ベラルーシ側が被る損失の補償について合意がないことが障壁なっている。特に、税率が変化した際もなお、ロシアの石油関連企業にこれまでと同一の報奨金を支払い続けることにベラルーシ側は不満を示している。
両国は合意が得られないまま2020年を迎えたため、ロシア政府は1月1日からベラルーシへの原油供給をストップした。現在はモスクワに本社を構える大手企業のサフマル・グループがベラルーシに原油の販売を継続している。
ベラルーシは第1四半期で75万トンの原油をロシアから輸入する。ロシアのほか、すでにノルウェーから8万6千トンの原油を輸入した。
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