ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

IAEA調査団8人がザポリージャ原発で作業を継続中  現在は小康状態

© Sputnik / Konstantin Mikhaliczevski / メディアバンクへ移行ザポリージャ原発
ザポリージャ原発 - Sputnik 日本, 1920, 02.09.2022
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9月1日、国際原子力機関(IAEA)の調査団の大部分がザポリージャ原発を離れた後、ウクライナ軍は同原発があるエネルホダル市内に向けて砲撃を3度行った。同市の軍民行政機関のトップであるアレクサンドル・ヴォルガ氏が発表した。
現在、IAEA調査団8人が同原発で作業を続けている。この調査団にはさらに4人が同行しているという。ヴォルガ氏は、「今、街は比較的落ち着いている」と語っている。
また、ロシアのミハイル・ウリヤノフ在ウィーン国際機関常駐代表は、リア・ノーボスチに、IAEAはザポリージャ原発に常駐することになると述べ、ロシアはこれを歓迎すると語った。
その後、ザポリージャ州行政責任者のエフゲニー・バリツキー氏は、IAEA調査団は軍事的評価は行わずに、原発砲撃の事実を確認したことを明らかにした。バリツキー氏はまた、ザポリージャ州当局は、ウクライナ軍による定期的な砲撃を受けている原発の運転モードに関する IAEA の公式な見解と立場に関心を持っていると述べた。
ザポリージャ(ザポロジエ)州軍民管理局のウラジーミル・ロゴフ氏によると、州当局はIAEAの原発訪問を肯定的に評価しており、ウクライナ軍による砲撃と上陸部隊による上陸にもかかわらず、調査団の安全を確保した。また、ロゴフ氏は、「調査団のメンバーは、原発で確認したいと思う場所すべてを訪れた」と明らかにした。
ザポリージャ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
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また、ロゴフ氏は、調査団がこの訪問を経て、ザポリージャ原発の状況について客観的な報告書を提出することを期待していると述べた。また同氏は、IAEAに対して政治的評価を含まない客観性を望んでおり、「IAEAの管轄外」である「誰かの処罰を求め」ないことを願っているとの考えを示した。
9月1日、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長が率いる調査団がザポリージャ原発に到着した。現地では、ロシア国営の原子力企業「ロスアトム」代表団の団長と同原発の職員がIAEAの調査団を案内し、調査団はウクライナ軍による砲撃の被害を受けた原発区域を確認したという。
グロッシ事務局長は、IAEAの調査団は状況に関する評価を行うため、4日か5日までザポリージャ原発に滞在する予定だと明らかにした。
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