Военный самолет и вертолеты на авиабазе морской пехоты Футенма, Окинава - Sputnik 日本, 1920
沖縄の米軍基地問題
第二次世界大戦末期に米軍に占領された沖縄には、1972年に日本に施政権が返還されて半世紀以上が経った今も31の米軍基地が残る。総面積は1万8609ヘクタールと沖縄の8パーセントを占めており、全国の米軍専用施設の面積の7割が集中。かつては朝鮮戦争の後方拠点として使用され、現在は中国と対峙する米軍の最前線拠点となっている。沖縄では長年、米兵による犯罪や米軍機の事故、騒音被害など様々な問題に悩まされてきた。これらを背景に、世界一危険といわれる普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題では、移設が唯一の解決策とする国とそれでは根本的な問題解決にはならないとする沖縄県が対立を深めている。

【解説】米軍、嘉手納基地のF15を退役 これは軍事力にとって、また沖縄の住民にとっても良い変化となるだろうか?

© AFP 2023 / Kazuhiro NogiF15戦闘機
F15戦闘機 - Sputnik 日本, 1920, 03.11.2022
サイン
米空軍司令部は、老朽化したF15C/D戦闘機の嘉手納基地からの段階的に退役を開始する。対象となるのはすでに30年以上にわたり運用され、安全に飛行できる時間を使い果たした48機。これに代わって、より近代的なF22戦闘機が配備されることになっており、最初の数機はアラスカの基地から送られる予定となっている。
嘉手納基地に配備されているF15の平均運用年数は38年近くになりつつある。長年にわたり運用されてきた航空機は、どんなものでも多くの問題を引き起こす。戦闘機の構造が損傷し、機体にはひびが入ったり、腐食したりする。電子機器も老朽化し、エンジンも摩耗し、全力で機能しなくなることもある。さらに配線も脆くなり、コネクタにも支障が出てくる。米空軍はこれらの戦闘機の耐用期限の延長を検討していたが、合目的的でないとして、このプログラムを却下した。フィナンシャルタイムズ紙は、現在、嘉手納基地のF15は運用期間よりはるかに長い時間を飛行していると伝えている。
嘉手納基地は、最大規模の基地の一つであるだけでなく、この地域における米軍の防衛上の戦略的な軸であり、基地の主な課題は中国による台湾または日本への攻撃を防ぐことである。嘉手納基地は台湾から比較的近くに位置しており、今年8月に米国のペロシ下院議長が台湾を訪問した際、基地周辺で外来の航空機が確認されたことにも意味がある。嘉手納基地の戦略上の重要性を考えれば、基地に米国の戦闘機が常駐しなくなることで中国が脅しを強める可能性がある。
発射 - Sputnik 日本, 1920, 19.10.2022
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日経新聞は、米国防総省元職員のクリストファー・ジョンストン戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問兼日本部長が、台湾海峡をめぐる緊張状態が続いていることから、これは「残念なタイミングだ」であると指摘したと伝えている。より近代的な戦闘機を常時ローテーション派遣すること自体によりネガティブな影響が引き起こされることはないとみられるが、重要なのは、より長期間にわたり、継続的に配備することである。
一方、米空軍のアン・ステファネク報道官は、嘉手納基地の戦闘機をより強力なものへと移行することは、日米両国が、日米同盟の堅固な基礎の強化と発展に常に忠実であることを示す例であると言明している。しかしいずれにせよ、ステファネク報道官は「提案には、F15 C/Dを上回るより斬新な可能性が含まれる」という。
「決定がなされるまでは、国防総省は地域の抑止力を維持し、日本に対する合意上の義務を遂行する能力を強化する予備的な決定を保証し、世界における米軍部隊の運用を続けていく」
2022年7月、日米の戦闘機は太平洋上で、「戦略的技量の向上と共同の即応体制を確認する」目的で合同演習を実施した。演習には、米空軍のF22ステルス戦闘機10機、F35戦闘機4機、F15戦闘機13機、偵察機3機が参加した。また日本側からは、F15・F2戦闘機合わせて20機が参加した。
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嘉手納基地の戦闘機がより近代的な第五世代戦闘機に転換されることで、この地域のパワーバランスは変化するのだろうか。軍事専門家のミハイル・ティモシェンコ氏は、「スプートニク」からのインタビューに対し、このことは中国に大きな印象を与えるものではなく、力の分配図に何ら影響はないだろうとの考えを示し、次のような見解を明らかにしている。
「F22は第五世代戦闘機と考えられてはいますが、絶対的な評価を受けているとは言えません。事故も数回起きており、パイロットが死亡しています。F22の利点は、レーダーに映りにくく、また構造もパイロットにとって、バーチャルな現実のヘルメットのようなものになっていることです。事実、米空軍はシリアでの戦闘、またアフガニスタンにおける麻薬ルート撲滅作戦で使用しました。しかし、製造だけでなく、導入にも、かなり高額な費用がかかることから、米政府はその調達を断念し、F35に重点を置くことにしたのです。今回、NATO加盟国で統一された爆撃機を開発し、費用を分割するとの決定が下されました。
欧州にはF35が供給されることになり、そこで製造したF22をどこかに納入する必要が出てきたのです。おそらく、それで、F22を日本に派遣することが決定したのでしょう。これは合理的な武器利用である一方、中国に対し、米国が注意深さを失うことなく、この地域での中国の台頭に対する遮蔽物を設けるつもりであることを中国に見せつけるものでもあるのです。これは、パイロットたちがより近代的な戦闘機で飛行することを意味するものでありますが、台湾をめぐって長引く緊張を背景に、パワーバランスを変え、中国を抑止するというものではありません」
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一方、ロシア経済高等学院、世界経済国際政治学部のオレグ・パラモノフ助教授はこれとはやや異なる見解を示している。
「公式的に、これは米空軍の長期的な計画を実現するものです。米国自身、これはF15が自らの資源を使い果たしたことによる計画的な配置換えであり、何らかの脅威を受けてのものではないと説明しています。また米国でも、2025年にはF15の運用を停止する計画です。理論的にF22は、欠点はあるものの、F15の性能を上回るものです。たとえば、飛行距離です。燃料備蓄量が十分でなければ、空中で燃料補給する必要があります。ちなみに、F22は前に日本に配備されていたことがあるのです。2019年に、F15とF22が参加した上空の模擬戦闘が行われました。このときF15は墜落し、国内で大きな反響を呼びました。嘉手納基地で戦闘機の転換が行われたあと、基地の軍事力はもちろん増大します。
しかし、短期的なリスクがあります。数ヶ月におよぶ戦闘機の転換のプロセスで、台湾をめぐって何か起こったとき、基地の軍備は弱まっているということです。このリスクは、輸送の問題、そして老朽化した戦闘機と新たな戦闘機が混在している時期の新技術獲得の難しさなどによって生じるものです」
なお、ローテーション派遣による戦闘機の配置換えは、戦闘機の発着回数を減少させるものの、地元の人々は、新たな戦闘機の訓練により、逆に飛行回数が増え、騒音に悩まされるのではないかとの不安を感じている。
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