インドで残るカースト社会が人身売買を助長する

© AFP 2022 / Manan Vatsyayana人身売買の被害者、インド
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インドの国家人権委員会は、同国北西部ラージャスターン州で幼い女の子たちが親族の借金返済のために売られているケースについて調査を実施するよう求めている。英紙「ガーディアン」が報じている。インドにはカースト協議会というものが存在するが、この団体は農村社会における結婚、相続、後見などの個人的な事柄を制限するのみならず、債務者に対しては家族内の女性に弁償させることで借金問題を解決するという。これらの行為は、もちろんインドの法律とは逆行している。
インドのカースト協議会は深刻な過去の遺物であり、1人の人間が生まれてから死ぬまで、生活のあらゆる面を非公式的ながら支配している。例えば、地元の人間が他のカーストに所属する人や異なる信仰を持つ人と結婚する場合、カースト協議会が決定を下す。また、姦通の疑いがある者には厳しい罰則を科すという。村人から借りたお金を返せない家族がいれば、この評議会は債務者に娘を売るように命じる。
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インドの国家人権委員会によると、同国の農村部では、家族が重い病気にかかり治療が必要になった場合、村人からお金を借りなければならないことがよくあるという。しかし、もしその家族が債権者に返済する現金を持っていない場合、債権者は地元のカースト評議会に苦情を申し立てる。すると評議会は、債権者が人身売買業者を通じてお金を取り戻すようにするため、債務者に娘1人、時には娘数人を手放すように命じる。もし、その債務者の家族が娘を売ることを拒んだ場合、その母親が協議会の命令で性的暴行を受けて騒動を解決することになる。
現地では、隣人から150万ルピー(約230万円)を借りた男性が、返済のために自分の妹と12歳の娘を売らなければならなかったケースも起きたという。
妻が病気で入院した際に60万ルピー(約93万円)を借りた男性が、返済不能に陥ったケースもある。その際カースト協議会は、男性に幼い娘を貸金業者に渡すことを強要した。その業者は後日、別の州の商人に娘を売り、その後娘は3回も売られたという。
同紙によると、インドの国家人権委員会は、カースト協議会によるすべての法律違反を監視するよう努めており、警察に捜査を要請している他、このような「忌まわしい」慣習への対処を要求する通知を当局に送っているという。
スプートニクは以前、インドでは公的に禁止されているにもかかわらず依然として児童婚が続いており、新型コロナウイルスのパンデミックで生活を送るのが困難だった時期、インドの児童婚の数は300%増加したと報じた。
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