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ロシアはなぜ南極でスイカを栽培するのか

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スイカ - Sputnik 日本, 1920, 22.01.2023
ロシアの南極観測基地ボストークではトマトが栽培されており、収穫は上々だ。これを受けて現在、ロシアの学者たちはスイカとキュウリの栽培も開始する計画。スプートニク通信は、この実験の目的が、月に居住可能な基地を建設するための準備であることを明らかにした。

南極での収穫

2022年11月、実験計画の立案者は、地球上で最も寒い場所で1年間にトマト、ピーマン、さまざまな種類のキャベツ、カラシナ、大根、ルッコラ、ガーデンクレス、スイバ をたくさん収穫することができたと発表した。なお、南極における収穫率は、中央ロシアのアグロバイオロジー試験場で収穫されたものの70〜98%だった。学者らによると、成功の秘訣は「パノポニカ」と呼ばれる特殊技術の使用に隠されている。
ロシアのアグロバイオロジーの専門家らは、土壌の代わりに硬度、水分量、空気量の比率が最適な生地のような薄層の類似物をつくった。スリットのある毛細管を通って必要なすべての要素を含む栄養液が種子に送られる。栄養液の成分と濃度は人間にとって全くもって安全。また、特別に開発されたLED照明の発光は太陽スペクトルに近いという。
ロシアの学者らは、特殊技術「パノポニカ」がロシアの北部地域でどれほど効果的に機能するかを理解するために、南極観測基地で野菜の栽培を開始した。葉類菜に続き果菜類で成功した。そして今年2023年2月、ロシアのアグロバイオロジーの専門家たちは南極でスイカ栽培を始める。専門家らは、南で採れるスイカとは味が異なるとの確信を示している。

ほとんど月面と同じ環境

ボストーク基地における野菜栽培の成功は、ロシア科学アカデミー生物医学問題研究所で宇宙環境が人間に与える影響を研究している専門家たちの注目を集めた。なぜならこれらの専門家らは、他の惑星における将来の居住施設をめぐり、到達が困難な南極観測基地はその地上で最も優れた類似物だと考えているからだ。例えば、ボストーク基地の最低気温はマイナス89.2度で、ロシアの基地が建設されると思われる月極域の温度はマイナス153度だという。ロシア科学アカデミー生物医学問題研究所の専門家らは、地上で「パノポニカ」の有効性が証明され、南極で甘くてみずみずしいスイカが栽培された場合、この技術は月でも使用することができると考えている。
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学者らは、苛酷な宇宙環境における「パノポニカ」のメリットは、追加の加熱を必要とせずに植物の栄養成長、成熟に最適な環境をつくりだすことだと説明している。例えば、南極の環境では温室1平方メートルあたりの照明および暖房の消費電力は1日あたりわずか0.8キロワットだ。学者らはまた、作物栽培は惑星間旅行の最中に長期的に限られた空間で孤立することに伴うストレスを軽減するのにも役立つと考えている。
スプートニク通信は先に、中国が原子炉を動力源とする月面基地の電力供給システム開発に取り組んでいると報じた。
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