1月の露日貿易額は23.6%減 一方で非鉄金属鉱の輸入額は76.1%増に

© Sputnik / Vitaliy Ankovウラジオストク商業港での荷役作業
ウラジオストク商業港での荷役作業 - Sputnik 日本, 1920, 16.02.2023
サイン
日本の財務省が発表した1月の貿易統計によると、対ロシア輸入額は前年同月比で18.4%減となり、対ロシア輸出額は36.3%減となったことが分かった。また、1月の露日貿易額は前年同月比で23.6%減となった。
また、1月の日本の対ロシア輸出額は437億4000万円、対ロシア輸入額は1413億8000万円だった。

輸入額は品目の全部門で減少

食料品の輸入額が前年同月比で42.7%減少した。この部門では、穀物類の輸入量が32.7%減少している。
木材などを含む原料品の輸入額は前年同月比で59.9%減。
鉱物性燃料の輸入額は全体で7.9%減少し、液化天然ガスの輸入量が9.7%減、石炭は56.9%減となった。
医薬品を含む化学製品の輸入額は前年同月比で33.7%減となった他、鉄鋼や木製品を含む原料別製品も36.2%減となった。
半導体などの製品を含む電気機器の輸入額は17.1%減少した。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官 - Sputnik 日本, 1920, 10.02.2023
日本との平和条約締結の可能性は閉ざされている=露外務省報道官

輸出額も同様に減少

食料品の輸出額は前年同月比で29.9%減、原料品は72.6%減少した。
化学製品の輸出額は38.1%減、原料別製品では79.3%減少した。
一般機械の輸出額は2.5%減少した。この部門では、周辺機器を含む電算機類の輸出台数はゼロ(67.2%減)となり、電算機類の部分品の輸入量は1トン(44.5%減)だった。
電気機器の輸出額は85.6%減少した。この部門では音響・映像機器の輸出台数は3000台(78.5%減)だった。
自転車の輸出台数は前年同月比で10.4%減、二輪自動車では37%減、自動車の部分品は76.1%減となった。
ほぼ全ての部門で輸出入の減少傾向が続く一方で、非鉄金属鉱の輸入額は前年同月比で76.1%増、医薬品の輸出額は49.6%増加した。

日本の貿易赤字は過去最大

今回発表された貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3兆4966億円の赤字で、比較が可能な1979年以降、1か月の赤字としては過去最大。貿易赤字の増大は、エネルギー価格の上昇と円安によるもの。日本はエネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に頼っている。
日本企業も多く進出するロシア極東のウラジオストク - Sputnik 日本, 1920, 28.01.2023
医療製品の禁輸、影響受けるのは極東ロシアの日本ビジネス=専門家
ほぼすべての部門で露日貿易額が減少したのは、ロシアによるウクライナでの特別作戦開始後に日本が導入した制裁措置が主な要因。一方、財務省によると、2022年における露日貿易額は約2兆5600億円となり、前年より6.2%増加した。
関連記事
【解説】クリル諸島周辺海域での日本漁船の操業条件に関する協議をロシアが拒否 日本の水産物市場に打撃
岸田政権は露日関係の肯定的成果を崩壊させた=ザハロワ報道官
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала