Место утечки на газопроводе Северный поток-2 у берегов датского острова Борнхольм - Sputnik 日本, 1920
「ノルドストリーム」の爆破工作
ガスパイプライン「ノルドストリーム」と未使用の「ノルドストリーム2」で爆発が発生したのは2022年9月。ドイツ、デンマーク、スウェーデンは工作活動による破壊の可能性を否定しなかったが、爆破の犯行を認める声明はいずれの側からも出されなかった。ところが2023年2月初め、ピューリッツァー賞受賞の調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏が、破壊工作に米国が関与というすっぱ抜き記事を発表。米国はこれを否定したが、ロシアは「ノルドストリーム」の爆発が破壊行為だったという新情報を受けて、国連安全保障理事会の開催を要請した。特設コーナーは、破壊工作の捜査に関する最新情報、専門家の評価や見解を逐次掲載しています。

岸田首相、米国の立場に追従 「ノルドストリーム爆破に米関与」報道に言及

© AP Photo / Andres Kudacki岸田文雄首相
岸田文雄首相 - Sputnik 日本, 1920, 24.02.2023
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岸田首相は24日に官邸で行った記者会見で、「ノルドストリームの爆破に米国やノルウェーが関与した」とするスクープ記事についての質問に対し、「多くの国で記事に関しては否定的な評価がされている」と述べ、関与を否定する米国の立場に追従する姿勢を示した。
記者会見の様子は首相官邸の公式YouTubeチャンネルで公開された。そのなかで岸田首相は次のように述べている。

「記事については、米政府は完全なるフィクションであると評価し、ノルウェー外務省もナンセンスとしている。多くの国が関与を明確に否定している。調査している国もあれば見守りたいが、多くの国で記事に関しては否定的な評価がされていると承知している」

また、会見ではこれまでにウクライナに対し71億ドル(9600億円)相当の支援を表明してきたと強調。主要7カ国(G7)の議長国として今後もロシアへの新たな制裁を主導していく考えを示した。さらに、ロシアが新戦略兵器削減条約(新START)の参加を停止したことに対しても懸念を表明した。
ノルドストリームのガス漏れの現場 - Sputnik 日本, 1920, 15.02.2023
米国人記者シーモア・ハーシュ氏による調査
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ハーシュ氏のスクープ記事

2022年9月に起こったロシアからドイツ・欧州に天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」の爆破テロに関連し、ピューリッツァー賞受賞者でもある米ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が今月8日、「米国が関与していた」とするスクープ記事を発表した。
記事の概要は、2022年6月に実施された軍事演習「バルトップス演習」を隠れ蓑にし、米海軍のダイバーが「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の下に爆発物を設置し、それを3か月後にノルウェーが作動させたとするもの。ハーシュ氏は1969年、独自の調査によりベトナム戦争中の米軍中尉によるソンミ村虐殺事件を暴いたことが評価され、1970年にピューリッツァー賞を受賞している。
ロシア外務省はこれまでにハーシュ氏の記事について、「ロシアにとってセンセーショナルなものでも、予想外のものではない。ロシア政府は米国の関与を想定していた」とコメントを発表。一方で米政権は、ハーシュ氏の記事は「真っ赤な嘘であり、完全な捏造」であるとし、すべての疑惑を否定している。
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