Место утечки на газопроводе Северный поток-2 у берегов датского острова Борнхольм - Sputnik 日本, 1920
「ノルドストリーム」の爆破工作
ガスパイプライン「ノルドストリーム」と未使用の「ノルドストリーム2」で爆発が発生したのは2022年9月。ドイツ、デンマーク、スウェーデンは工作活動による破壊の可能性を否定しなかったが、爆破の犯行を認める声明はいずれの側からも出されなかった。ところが2023年2月初め、ピューリッツァー賞受賞の調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏が、破壊工作に米国が関与というすっぱ抜き記事を発表。米国はこれを否定したが、ロシアは「ノルドストリーム」の爆発が破壊行為だったという新情報を受けて、国連安全保障理事会の開催を要請した。特設コーナーは、破壊工作の捜査に関する最新情報、専門家の評価や見解を逐次掲載しています。

ロシア、「ノルドストリーム」の不発弾調査をデンマークに提案=プーチン大統領

© Sputnik / Ramili Sitdikov / メディアバンクへ移行プーチン大統領
プーチン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 15.03.2023
サイン
2022年9月に起こったロシアからドイツ・欧州に天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」の爆破テロをめぐり、設置されたものの爆発していない爆弾の有無を調査するようロシアがデンマーク政府に対して提案した。ウラジーミル・プーチン大統領が、14日に放送された露国営放送のインタビューのなかで明かした。
プーチン大統領は、ロシア国営エネルギー企業「ガスプロム」の専門家が「ノルドストリーム」の爆発現場から約30キロ離れた地点で棒状のものを発見したと明かし、これが起爆の際に使われる信号を受け取るアンテナである可能性があると指摘。さらに、周辺に設置されたもののまだ爆発していない爆弾がある危険性を考慮し、次のように述べている。

「ロシアはデンマークに対し、独立または二国共同、国際グループを結成するなどして、調査を行う許可を受けられるよう望んでいる。爆発していない爆弾があるなら解除しなくてはならない。だが、デンマーク側からの反応は、『デンマークが自ら検討しなくてはならず、もし可能になったら返答を出す』という漠然としたものだった」

露外務省 - Sputnik 日本, 1920, 14.03.2023
「ノルドストリーム」の爆破工作
露外務省、「ノルドストリーム」爆破事件の調査委設置に関する決議採択を国連安保理に求める 爆発現場近くで「物体」が発見されたのを受けて
これに先立ち、「ノルド・ストリーム」爆破の原因について、米国の調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏は、2022年夏のNATO軍事演習「バルトップス」に参加した複数の米国人ダイバーらが「ノルドストリーム」の下部に爆破装置を設置し、それを3か月後にノルウェーが作動させたために起きたとするすっぱ抜き記事を発表していた。
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