日・豪・イスラエル ボルトン元大統領補佐官、NATOの「グローバル化」を提案

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トランプ前米政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたジョン・ボルトン氏 - Sputnik 日本, 1920, 13.04.2023
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トランプ前米政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたジョン・ボルトン氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、米大統領選への立候補を検討しているすべての潜在的な候補に対して「大きな戦略の中で考える」よう呼びかけた。同氏は特に、北大西洋条約機構(NATO)の拡大、米国とその同盟国の防衛費増額、「中国・ロシア枢軸」の打倒を提案した。
ボルトン氏によると、冷戦終結とソ連崩壊後に世界はしばらくの間「幻想的な休暇」に入ったが、今は再び高まる脅威に直面している。同氏は、米国にとっての脅威はロシアと中国であり、露中関係は「同意」から「枢軸」の段階に移行していると指摘している。ボルトン氏はまた、「イランや北朝鮮のようなならず者国家」からも脅威がもたらされる可能性があるとしている。
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これらの脅威を考慮して、ボルトン氏は、すべての潜在的な米国大統領候補が念頭に置くべき「大きな戦略」を提案している。同氏はその戦略の中で3つの「最も重要な要素」を強調している。
米国とその同盟国の防衛費増額。ロナルド・レーガン大統領の時代のレベル(編注:1981~1989年;GDP比約6%)まで増やす。また兵站、輸送資源、ミサイル防衛および核抑止システムを含む防衛産業基盤の改善
米国の集団防衛同盟の改善と拡大。ボルトン氏によると、米政府はNATOの国防支出目標にコミットしている日本、オーストラリア、イスラエル、その他の国をNATOに招待して「グローバルNATO」構想を実現すべき。またAUKUS(米英豪)の強化、「アジア版NATO」の創設、それによるインド太平洋地域における米国のプレゼンス強化も不可欠。
ロシアとの紛争でウクライナが勝利した後の「中国・ロシア枢軸」の打倒。ボルトン氏は、ロシアが敗北したらロシア国内で政権交代が起こるとの確信を示しており、米国は前もってロシア新政府の支持を得ておく必要があるとしている。同氏は、「それによって中国が北極圏に直接アクセスできるようになるかもしれない」ため、「ロシアの制御不能な崩壊」を防ぐことが重要だと考えている。
スプートニク通信は先に、日本とNATOの協力拡大に関する専門家の見解を報じた。
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