今年の言葉
日本では2019年、その年に話題になった言葉に贈られる年末恒例の「新語・流行語大賞」に、今年秋に日本で開催されたラグビーW杯で日本代表チームのジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの掲げたスローガン「ONE TEAM」が選ばれた。米英語辞典のメリアム・ウェブスターは、今年の単語としてその検索回数が1年間で313%増加したという「they」を選んだ。2019年にロシア語メディアで最も使用された単語は「火災」だった。 ロシアのシベリアで発生した森林火災では、250万ヘクタールが焼失した。(プーシキン記念ロシア語大学)。
なお、今年に限らず多くの国で重要性を持つ「ボランティア」という言葉も、候補に挙げることができるのではないだろうか。ボランティア活動に参加する年齢層、国籍、またその活動分野は、拡大の一途をたどっている。
もちろん、スポーツボランティア
2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、8万人のボランティアが必要とされているが、すでに20万人以上の応募があった。
大規模な国際競技大会のボランティアには、外国語の知識だけでなく、社交性、寛容性、活発さ、そしてスポーツが好きであることなどの特別な能力も求められる。
環境および社会福祉ボランティアは世界で最も必要とされている
人気のあるもう1つの分野が、環境ボランティアだ。シベリアの森林火災では、専門家の他に大勢のボランティアが消火活動に参加した。環境ボランティアも国際的な性格を有している。たとえば、バイカル湖の保護を目的とした国際プログラム「Baikal Calling」などがある。また古い記念碑の修復、ビーチの清掃、発掘作業、鳥やイルカの観察プログラムなどにボランティアとして参加することもできる。世界自然保護基金(WWF)は、多くのボランティアプログラムを提供している。
もう1つの分野は、展示会、フェスティバル、国際フォーラムなどで活動するイベントボランティアだ。このようなボランティアの特典は、イベントを内部から見れることだ。
きわめて重要な分野になりつつあるのが、身寄りのない人、高齢者、子ども、障害者などの支援を行う社会福祉ボランティアだ。国連によると、2018年には人類史上初めて、全世界の65歳以上の人口が5歳未満の子どもの数を上回った。2019年の80歳以上の人口は1億4300万人だが、2050年には4億2600万人まで増加する見込みだという。
行方不明者の捜索と救助
「リーザ・アラート」は、「我々は休日も祝日もなしで24時間無料で活動する用意がある。他人の子どもというのは存在せず、人間の命は貴重であるため、出費を考えることなく、無関心ではいられないすべての人が参加して人命を救う必要がある」というスローガンを掲げている。