現在、IAEA調査団8人が同原発で作業を続けている。この調査団にはさらに4人が同行しているという。ヴォルガ氏は、「今、街は比較的落ち着いている」と語っている。
また、ロシアのミハイル・ウリヤノフ在ウィーン国際機関常駐代表は、リア・ノーボスチに、IAEAはザポリージャ原発に常駐することになると述べ、ロシアはこれを歓迎すると語った。
その後、ザポリージャ州行政責任者のエフゲニー・バリツキー氏は、IAEA調査団は軍事的評価は行わずに、原発砲撃の事実を確認したことを明らかにした。バリツキー氏はまた、ザポリージャ州当局は、ウクライナ軍による定期的な砲撃を受けている原発の運転モードに関する IAEA の公式な見解と立場に関心を持っていると述べた。
また、ロゴフ氏は、調査団がこの訪問を経て、ザポリージャ原発の状況について客観的な報告書を提出することを期待していると述べた。また同氏は、IAEAに対して政治的評価を含まない客観性を望んでおり、「IAEAの管轄外」である「誰かの処罰を求め」ないことを願っているとの考えを示した。
9月1日、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長が率いる調査団がザポリージャ原発に到着した。現地では、ロシア国営の原子力企業「ロスアトム」代表団の団長と同原発の職員がIAEAの調査団を案内し、調査団はウクライナ軍による砲撃の被害を受けた原発区域を確認したという。
グロッシ事務局長は、IAEAの調査団は状況に関する評価を行うため、4日か5日までザポリージャ原発に滞在する予定だと明らかにした。