鈴木財務相は24日午前、記者団の取材に応じ、市場介入について「私どもは市場を通じて投機筋と厳しく対峙している。そういう状況を考えて(介入の実施については)コメントしない」と述べた。
また「投機によって過度に変動することは断じて容認できず、必要に応じて対応を取っていきたい」とし、必要があれば市場介入も辞さないとの姿勢を示した。
政府・日銀は9月22日に約24年ぶりにドル売り円買いの市場介入を行った。しかしながら、円高は一時的なものに過ぎず、再び円安が続いていた。10月21日には1ドル151円90銭程度まで下落し、1990年8月以来の円安水準となった。
これを受け、政府・日銀が介入の事実をあえて明らかにしないいわゆる「覆面介入」を実施。円相場は1ドル=144円台半ばまで一気に7円以上、値上がりした。
共同通信によると、24日朝の外国為替市場の円相場では一時、円高が急速に進行し、1ドル=145円台まで値上がりした。市場では、政府・日銀が再び円買い介入したのではないかとの観測が浮上した。ただその後は円安が進み、荒い値動きとなっている。
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