中国外務省が公開したメッセージは次のようになっている。
「食料危機、エネルギー危機、債務危機といったものが同時に起こっている。多くの国で社会経済の発展が困難に陥っている。世界では不安定性や不確定性が増している。
冷戦や覇権主義、一方的行動決定、保護貿易などが盛んになっている。国際標準の歪曲や、経済関係の急転、国際紛争の黙認、協力発展の妨害、これらすべてが当たり前のこととなり、世界やアジア太平洋地域にとって試練となっている」
一方で習主席は、全体的に見ればアジア太平洋地域の情勢は「安定しているといえる」としている。また、「地域協力はいつも新しい成果をもたらす。平和的な発展と互恵的協力は主目的であり続ける」と多国間協力の重要性を強調した。
習主席は17日、APECの非公式首脳サミットに参加するため、タイを訪れていた。一方、日本の岸田文雄首相もタイを訪れており、両者はこれまでに3年ぶりとなる対面式での日中首脳会談を行った。
関連ニュース