これに先立つ21日、国連安保理では北朝鮮のミサイル発射への対応について議論されたが、ロシアと中国の拒否権発動で決議は採択されなかった。米国などの西側諸国の理事国は法的拘束力のない議長声明の採択に向け動いているとされる。
金与正氏は談話で次のように述べている。
「国連安保理は北朝鮮に向けた米国や韓国による危険な軍事演習や、貪欲な軍事力の増強は無視している。それなのに、我々のやむを得ない防衛策については非難している。これは明白なダブルスタンダードである」
さらに金与正氏は、決議採択に至らなかった国連安保理会合に対する米国の不満足な態度や、米国が韓英仏日豪などと北朝鮮を非難する声明を出したことについて「怯えて吠える犬とは比べ物にならない光景だ」とあざ笑った。
また、北朝鮮は自己防衛の主権の侵害を容認せず、こうした攻撃には相手が誰であろうと最後まで厳しく対抗するとしていて、次のように警告している。
「米国が我々を非武装化しようとしても、我々の自己防衛の権利は奪うことができない。彼らがより北朝鮮への攻撃に集中すればするほど、米国の安全保障は壊滅的な危機に陥る」
北朝鮮は今月18日、日本海に向けて大陸間弾道ミサイルを発射した。日本政府は、北朝鮮が発射した大陸間弾道ミサイルについて、北海道の渡島大島の西およそ200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられると発表した。
韓国政府は、平壌のミサイルの発射を受けて声明を発表し、国連安保理決議の明確な違反であり、朝鮮半島と地域の緊張を高める「重大な挑発行為」だと非難した。
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