萩生田氏、台湾の蔡総統と会談 対中念頭に協力確認、友好アピール

訪台中の自民党の萩生田光一政調会長は10日、台湾の蔡英文総統と会談した。対中国を念頭に日台の関係を強化していく方針で一致した。日本の各メディアが伝えている。
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産経新聞などによると、与党・自民党三役の訪台は2003年の当時の麻生太郎政調会長以来だという。
会談で蔡総統は「引き続き日本と安全保障などの分野で協力関係を深化させたい」と述べたほか、台湾との交流に尽力した故・安倍晋三元首相にふれ、「萩生田氏のもとで、安倍氏の生前の友好の信念が必ずや引き継がれると信じている」とした。萩生田氏も「台湾は日本にとって基本的価値を共有する重要なパートナーで大切な友人だ」などと述べ、協力関係を強調した。
【解説】政治的友好「再開」の見通し 自民党の萩生田政調会長が台湾訪問へ
一方で同日、岸田文雄首相は記者会見で、日中関係について「建設的な関係を双方の努力で構築しなくてはならない」と述べ、今後の訪中の可能性などを検討するとした。11月にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談に合わせてタイのバンコクで行われた3年ぶりの日中首脳会談では、建設的で安定的な日中関係の構築のために、首脳レベルの意思疎通をしていくことで一致していた。
スプートニクはこれまでに、日本の台湾外交の遍歴、安倍元首相の台湾との交流や、目まぐるしく変わる地域情勢における台湾の戦略的重要性などを専門家の視点とともにまとめている。
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