イッドン氏は、ウクライナは特殊軍事作戦で「対空防衛を巧みに移動させることでその破壊を避けた」と評価する一方、パトリオットは、砲撃を受けている状態から移動させるのは難しく、「1台のバッテリーをメンテナンスするのに3人、移動させ、すべての部品を設置するのに90人を擁する」と指摘する。
この他にも、パトリオットはドローンが多数機集まれば撃ち落とすことが可能なため、ウクライナ軍がドローンに対抗してこれを使用するかどうかは疑問視されている。イッドン氏は、パトリオットの価格は1基400万ドル(5億3000万円以上)することから、これを使ってのドローン撃退はあまりにコスト高だという点にも注意を向けている。
米政府は12月22日、米製対空防衛システム「パトリオット」を含む、18億5000万ドル(約2380億円)規模のウクライナへの追加軍事支援を決定した。
プーチン大統領は米国がウクライナに供給を約束したパトリオットについて、「旧弊なシステム」であり、ロシア軍は「はじきとばす」と豪語している。
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