台湾総統、自民・世耕氏と会談 蔡氏「日本は地域の平和と安定を維持していく決意を見せている」

台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は28日、総統府で台湾を訪問中の日本の与党・自民党の世耕弘成参院幹事長と会談した。蔡氏は日本の国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定を「地域の平和と安定を維持していく決意を見せている」と評価した。各マスコミが報じた。
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世耕氏は会談で日本の防衛力強化の方針や米国の台湾支援の意思表示が「力による現状変更を試みようとするものに明確で強力な抑止が働くことになった」と強調した。
蔡氏は「台湾は日本や米国、欧州連合(EU)など理念の近い国とともに地域と平和と繁栄の創出に取り組む」と述べた。
また蔡氏は台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入への支援を求め、世耕氏は「加入への熱意を深く理解している」と答えた。
安保3文書の改定後、日本の与党幹部が訪台するのは初めて。世耕氏は26日、安倍派の参院議員約10人を率いて台湾を訪問した。
自民党幹部の訪台は今月に入ってから2人目。10日には自民党の萩生田光一政調会長が台湾を訪れ、蔡氏と会談した。蔡氏は安全保障などの分野で日本との協力を発展させる意向を表明した。
今月23日、日本政府は一般会計で約114兆3800億円とする過去最大の2023年度一般会計予算案を決定した。防衛費については過去最大となる6兆8219億円を計上した。
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