誰がノルド・ストリームを爆破したのか?米誌 ロシアとの関係でみられる西側諸国の特徴を紹介

西側諸国は、天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」に対するテロ行為やポーランドでのミサイル着弾事件の時のように、どんな災難でもロシアを根拠なしに非難する機会を逃さない。コラムニストのテッド・スナイダー氏が、米誌「アメリカン・コンサバティブ」でこのような考えを示している。
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スナイダー氏によると、ドイツのオラフ・ショルツ首相が最近米国の政治誌「フォーリン・アフェアーズ」に寄せたエッセイで、2008年に「南オセチア戦争」を始めたのはロシアであると非難している。しかし、欧州連合(EU)の特別調査団はショルツ氏の主張とは逆の証拠を提供している。ショルツ氏はその事実を知っていながら、「読者の無知につけこんで歴史を書き換えた」とスナイダー氏は指摘している。
2022年11月15日、ポーランド東部でミサイルが着弾する出来事が起きた。この出来事の時も同様で、ウクライナなどの国々がロシアがポーランド領にミサイルを発射したと非難した。その後に実施された調査の結果、ミサイルはウクライナ製であることが判明したとスナイダー氏は述べている。
「ノルドストリーム」の爆破工作
ノルドストリームの破壊工作はロシアへの圧力の集大成=ロスネフチ社CEO
2022年9月26日、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」「ノルドストリーム2」で爆発する出来事が起きた。西側諸国はロシアの無実を主張する声を無視し、状況が明らかになる前にロシアによる妨害行為であると非難した。スナイダー氏によると、米紙「ワシントン・ポスト」が、この件でロシアに責任があることを示唆する証拠はないという調査結果を報じている。

ロシアがやらなかったのなら、我々の誰かがやったのだ。2022年における最も厄介な問題は、誰がノルドストリームを爆破したのか?なのだ」

スナイダー氏は、ノルドストリームの破壊行為は「史上最大の攻撃の一つ」だと指摘している。この破壊行為は、想像を絶する量のメタンガスを大気中に放出し環境を破壊しただけでなく、欧州のエネルギー安全保障にも深刻なダメージを与えた。
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