ホワイトハウスでの定例会見で、カービー氏は「偵察気球事件について、我々は中国高官と内々に協議を行った」と話した。また、両国は在中国米国大使館を通じて、定期的に外交的接触を図っていると補足した。
またカービー氏は、中国上空で情報収集を行っている米国の航空機は存在しないと繰り返した。
一方、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の司令官が、ここ数日撃墜された飛行物体が地球外起源である可能性を否定していないと述べたことを受け、カービー氏は、米政府は、アラスカ州とカナダ上空、カナダとの国境にあるヒューロン湖上空で撃墜した物体が地球外起源であるとの根拠はないと説明した。
なお、バイデン大統領は、10日から12日にかけて撃墜した3つの未確認飛行物体について、起源、性質、目的が不明となっていることから、これらの物体や現象の詳細な分析を行うための省庁間グループの結成を指示した。
今月4日、米軍は偵察用とみられる中国の気球を大西洋上空で撃墜した。中国外務省は抗議を表明し、気象観測用の気球が偶然米領空に迷い込んだと説明した。
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