米軍が撃墜した物体 偵察用説は確認されず=米政府高官

米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、ジョージタウン大学で行われた討論会で、米軍が撃墜した3つの未確認飛行物体について、米国は当初、情報収集の目的で使われていた可能性を排除していなかったが、その後、これらの物体が偵察用だったとする説は確認されなかったことを明らかにした。
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カービー氏は「(ジョー・バイデン)大統領は、2つの理由からこれらの物体を撃墜する必要があるという助言を軍から受けた。1つは、偵察用である可能性を排除できなかったこと。2つ目は、その飛行ルートが特定のケースで潜在的に機密性の高い施設の上空を飛行する可能性があったことだ」と述べた。

カービー氏によると、撃墜した物体について米国はその後、軍事的な目的ではなく、気象観測または研究用だった可能性が高いとの結論に達した。
米国の戦闘機は10日11日、12日に、それぞれアラスカ州とカナダ上空、カナダとの国境にあるヒューロン湖上空でで未確認物体を撃墜した。4日にはサウスカロライナ州沖の大西洋上空で中国の偵察気球を撃墜した。
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