バイデン米大統領、ポーランドでの演説でロシア国民に何を語ったか

ポーランドを訪問中の米国のジョー・バイデン大統領は21日、ウクライナ情勢に関する演説を行った。内容は主にウクライナとの連帯や西側諸国の結束を訴えるものであったが、一部ロシア国民に向けた発言もあり、「西側はロシアを破壊しようとはしていない」などと主張した。
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バイデン大統領は、米国や欧州がロシアを抑えたり、破壊しようとはしていないと主張し、次のように述べている。

「ロシア国民にもう一度言いたい。米国と欧州の民はロシアをコントロールしたり、破壊しようとはしていない。米国はロシアに侵攻しようとは計画していない。世界で隣人とともに暮らしたいと思っている数百万のロシア人は、我々にとって敵ではない」

一方でこれに先立つ20日、バイデン大統領はウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。歩兵携行式多目的ミサイル「ジャベリン」や多連装ロケット砲「ハイマース」などを含む、約4億6000万ドル(約617億円)規模の追加軍事支援を発表した。ウクライナへの軍事支援はエスカレートしており、徒に紛争を引き延ばそうとする姿勢に変わりはみえない。
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また、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が同日これに先立ち行った年次教書演説で、ウクライナにおける特殊軍事作戦が強いられたものだと指摘したことについて、バイデン大統領は「決して必要ではなかった」と持論を述べた。
プーチン大統領は年次教書演説で、「戦争を始めたのは彼らだ。我々はその戦争を止めようと軍事力を使っている」「西側からは言葉だけでなく、具体的な行動があった。NATOの拡大、ロシア国境付近での軍部隊の配備などである。NATOは「核の傘」に隠れると決めたのである。攻撃はNATO側から仕掛けられたのである」と述べていた。
そのほか、バイデン大統領の主要な発言は次の通り。
昨年は米国と同盟国がロシアに対抗できることを確認した年になった
ウクライナへの指示が揺らぐことはなく、NATOが分裂することもなく、疲れることもない
全世界が世紀の試練に直面しており、すべての民主主義が試されている
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