会合には、日本の林外相、オーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相、米国のブリンケン国務長官が出席した。
外相4者による声明では、以下の事柄が強調されている。
クアッドの参加国は、国際システムの一体性と公平性を維持するため、国連および国際フォーラムにおける選挙において、功績のある独立した候補者を支援することを宣言する。また、クアッドは国連安保理の理事国拡大に賛成する。
クアッドは、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を非難し、拉致された日本人の問題に直ちに解決する必要性を確認する。またクアッドの国々は、北朝鮮に関連する核・ミサイル技術の地域内外への拡散に対処することの重要性を強調する。
声明で各国は、テロ対策に関するクアッド作業部会の創設を発表した。この作業部会は、テロ対策に関するクアッド各国とインド太平洋地域のテロ対策パートナーとの協力を発展させる目的のもの。同作業部会の第1回会合は、2023年に米国で開催される予定。
外相らは、ウクライナで完全で公正かつ永続的な平和を達成する必要性を強調した。また、声明ではロシアについては言及されていない。
2019年9月、オーストラリア、インド、日本、米国の外相が参加するクアッドの初会合が米ニューヨークで開催された。クアッドの次回の会合は、5月下旬にオーストラリアで開催される予定。