ポリャンスキー氏によると、通信の写しは、国連下の国際「ノルドストリーム」破壊工作調査委員会の設置に関する安保理決議案を推進するための取組みとして、国連安保理と総会に公式文書として配布された。同氏は「「文書は国連メンバーにとって、これらの国々(=ドイツ、デンマーク、スウェーデン)が調査進捗をロシアに通知したという主張が事実と合致していないと理解する助けとなるだろう」としている。「ノルドストリーム」爆破については、米国の探査報道ジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏が調査報告を公表したのに続き、2月21日にはロシア主導の国連安保理会合が開催され、同パイプライン破壊工作を協議した。ロシアが作成した決議案には、テロ調査委員会設置を事務総長に求める内容が盛り込まれている。一方で、国連ロシア政府代表部によると、スウェーデン、ドイツ、デンマークは会合開始前に国連に共同メッセージを発信。その中で「ノルドストリーム」事件の状況解明作業は現在も進行中と主張した。ただしロシア側は調査進捗については通知されていないと強調、その証明として通信記録を公表するとしていた。関連記事