Место утечки на газопроводе Северный поток-2 у берегов датского острова Борнхольм - Sputnik 日本, 1920
「ノルドストリーム」の爆破工作
ガスパイプライン「ノルドストリーム」と未使用の「ノルドストリーム2」で爆発が発生したのは2022年9月。ドイツ、デンマーク、スウェーデンは工作活動による破壊の可能性を否定しなかったが、爆破の犯行を認める声明はいずれの側からも出されなかった。ところが2023年2月初め、ピューリッツァー賞受賞の調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏が、破壊工作に米国が関与というすっぱ抜き記事を発表。米国はこれを否定したが、ロシアは「ノルドストリーム」の爆発が破壊行為だったという新情報を受けて、国連安全保障理事会の開催を要請した。特設コーナーは、破壊工作の捜査に関する最新情報、専門家の評価や見解を逐次掲載しています。

ノルドストリーム破壊はドイツ経済の破綻を招く=パトルシェフ安保会議書記

© Sputnik / Виталий Белоусов / メディアバンクへ移行パトルシェフ安保会議書記
パトルシェフ安保会議書記 - Sputnik 日本, 1920, 13.03.2023
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ガスパイプライン「ノルドストリーム(ノードストリーム)」爆破事件について、米国の探査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が衝撃的な調査を行って以来、西側メディアでは「ある親ウクライナ組織」による事件への関与が取り上げられるようになった。ロシア安全保障会議のニコライ・パトルシェフ書記はロシア報道陣のインタビューに答え、「ノルドストリーム」爆破の画策と実行は誰によるものか、ロシアは依然として把握していないと語った。
パトルシェフ書記は同時に、ロシアは今もこの「前代未聞のテロ行為」の調査に参加を許されていないとあらためて強調。状況を混乱させているのは、情報源がはっきりしないまま「親ウクライナ組織」の情報が投げ込まれたことだ。

米国英国がテロに関与していないというテーマは、読者や視聴者が論理的思考を欠いているのを当てにして進められている」

パトルシェフ書記は、爆破工作の実行には然るべき機材をもち訓練された特殊部隊が必要であり、それを有するのは米国と英国であることは秘密ではない、と指摘。同時に「何らかの組織」がその能力をもっているかという疑問が浮かぶ。パイプライン爆破は、ドイツに軍事その他支援の拡大を懇願したゼレンスキー体制にとって不利益であるとパトルシェフ氏は考える。
Nord Stream 2 AG - Sputnik 日本, 1920, 09.03.2023
「ノルドストリーム」の爆破工作
米国はドイツにノルド・ストリームでのテロの可能性を警告した?欧米メディアによる新たな情報
爆破が不利益なのはドイツ自身にとってもそうだ、と同氏は続けた。
「ドイツは長年にわたりロシア産の安価なエネルギー資源とドイツの先端技術を組み合わせることで経済を構築しようとしていた。ガスパイプラインのテロ攻撃がドイツ経済を間違いなく破綻させることを他の誰よりも理解している」
同時に、ロシアとドイツの緊密な連携が米国と英国には有益でないことをドイツは理解しているが、現在のドイツは独立していない、とパトルシェフ書記は指摘する。ドイツ領内において米国は経済政策と環境政策を推し進めるだけでなく、3万5千人の軍隊を駐留させている。
2月21日、ロシアの呼びかけで国連安保理会合が開催され「ノルドストリーム」爆破事件に関して協議された。決議案では、ロシアが事務総長に対しテロ調査委員会を設置するよう求めている。
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