「ノルドストリーム」の爆破工作

ロシア、「ノルドストリーム」の不発弾調査をデンマークに提案=プーチン大統領

2022年9月に起こったロシアからドイツ・欧州に天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」の爆破テロをめぐり、設置されたものの爆発していない爆弾の有無を調査するようロシアがデンマーク政府に対して提案した。ウラジーミル・プーチン大統領が、14日に放送された露国営放送のインタビューのなかで明かした。
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プーチン大統領は、ロシア国営エネルギー企業「ガスプロム」の専門家が「ノルドストリーム」の爆発現場から約30キロ離れた地点で棒状のものを発見したと明かし、これが起爆の際に使われる信号を受け取るアンテナである可能性があると指摘。さらに、周辺に設置されたもののまだ爆発していない爆弾がある危険性を考慮し、次のように述べている。

「ロシアはデンマークに対し、独立または二国共同、国際グループを結成するなどして、調査を行う許可を受けられるよう望んでいる。爆発していない爆弾があるなら解除しなくてはならない。だが、デンマーク側からの反応は、『デンマークが自ら検討しなくてはならず、もし可能になったら返答を出す』という漠然としたものだった」

「ノルドストリーム」の爆破工作
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これに先立ち、「ノルド・ストリーム」爆破の原因について、米国の調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏は、2022年夏のNATO軍事演習「バルトップス」に参加した複数の米国人ダイバーらが「ノルドストリーム」の下部に爆破装置を設置し、それを3か月後にノルウェーが作動させたために起きたとするすっぱ抜き記事を発表していた。
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