西側諸国によるウクライナへの兵器供与

ウクライナに供与されたレオパルト戦車は「奇跡の兵器ではない」=チェコのシェディヴィ将軍

ウクライナに供与されたドイツ製戦車「レオパルト2A6」は「奇跡の兵器」として紹介されているが、これは明らかにその能力を過大評価したものである。チェコ軍の元参謀長イルジ・シェディヴィ将軍がチェコ誌「Czdefence」のインタビューでこのように語っている。
この記事をSputnikで読む
シェディヴィ氏は、トルコがシリアでの「イスラム国」(ロシアで活動が禁止されているテロ組織)に対する作戦でレオパルト戦車を使用した際に、トルコは少なくとも10両損失したという。
同氏はまた、「世界最高」といわれている米国製戦車「エイブラムス」についても言及している。同氏は、エイブラムスがウクライナに到着するのは早くても1年後であり、西側製の戦車は確かにウクライナ人を助けることになるだろうが、5月か6月に戦場に投入されたとしても時期としては遅すぎると指摘している。
西側諸国によるウクライナへの兵器供与
「発砲したはずみで転倒」元米軍将校がウクライナに供与された西側装備の欠点について語る
欧米の政治家がこういった自国の物資を過大評価することは、ウクライナの実情に無知であるためだとシェディヴィ氏はみている。さらに、ウクライナ当局が前線で損失なく「勝利」しているという、事実と異なる発言をしていることに批判している。
2月、ロシアミサイル砲兵科学アカデミーのコンスタンチン・シブコフ副学長はトルコ紙「Aydinlik」でのインタビューで、レオパルトやエイブラムスなどの戦車は非常にパワフルな戦車だが、戦場では砲兵や航空隊のサポートが必要だと指摘した。
関連記事
戦車「エイブラムス」供与でウクライナが直面する問題 米軍元士官が語る
「当時でさえ、最強とみなされていなかった」 米誌、ウクライナへ供与の戦車「レオパルト1」を評価
コメント