オンラインメディア「Substack」に掲載された記事でハーシュ氏は、ゼレンスキー大統領が交戦相手のロシアから安くディーゼル燃料を購入する一方、米国が燃料購入代として送った数億ドルの支援を側近とともに自らのものとしていると主張。米中央情報局(CIA)関係者の話として、昨年に横領された額は少なくとも4億ドル(532億円)に上ると指摘している。
また、記事ではウィリアム・バーンズCIA長官が1月、ゼレンスキー大統領にウクライナ政権内で汚職に関与した人物のリストを渡したことにも言及されている。その中には35人の政府高官や軍幹部の名前があった。その後1週間余りで、ゼレンスキー大統領はそのうち12人を「クビ」にしたという。
実際にウクライナでは1月、政権の汚職疑惑やスキャンダルが相次いで明るみにでて、国防次官や大統領府副長官らがドミノ辞任している。人道支援として受け取った高級車の流用、軍の食料調達をめぐる汚職事件など、ウクライナ政府高官の腐敗の事例は枚挙にいとまがない。
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