英国でも機密漏洩騒動 パブのトイレに原潜の内部構造図 軍も捜査

米国防総省の機密流出事件が世界を驚かせるなか、英国でも軍事機密の漏洩疑惑が持ちあがり騒動となっている。英タブロイド紙はこのごろ、イングランド北部にあるパブで、英海軍の原子力潜水艦「アンソン」の内部構造図が含まれた文書が見つかったと報道。これを受け、英海軍も真偽を確かめるため捜査を開始する事態となっている。
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英タブロイド紙「サン」は28日、イングランド北部カンブリアのパブで、昨年就役したばかりの原子力潜水艦「アンソン」の内部構造が書かれた機密文書が見つかったと報じた。文書には魚雷ハッチ、操舵、浮力などを制御する油圧装置の詳細が記されていたとしている。
また、同紙は目撃者の話として、文書がトイレの個室の床に置いてあり、誰でも見られる状態にあったと伝えている。また、当時パブには軍人や民間人ら多くの人で賑わっていたという。
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英紙「インデペンデント」によると、この目撃情報を受け、英海軍は捜査を始めたと認めた。機密流出が実際に起こっていたとすれば、英軍の情報管理体制の不備を問われそうだ。
アンソンは昨年就役し、今年2月に本格的に運用が始まった英国の原子力潜水艦。重魚雷のほか、巡航ミサイル「トマホーク」を搭載している。原子炉を動力としているため、25年間燃料の補給なしで運用できる。建造費は13億ポンド(約2228億円)といわれている。
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