サリバン氏は「米国は弾道ミサイルの発射実験や重要な戦略的演習についてロシアへの事前通告を続ける」と述べた。
また同氏は、ロシアがそれを行うのであれば、米国は新戦略兵器削減条約(新START)が規定する量的制限を順守する用意があると強調した。
サリバン氏はまた、新STARTの失効後、軍備管理について米国はロシアと対話する用意があることを確認したほか、どの国も核兵器分野における競争に関心を持っていないと強調した。
米国は6月1日、ロシアが新戦略兵器削減条約(新START)の履行を一時停止したことに対し、複数の報復措置を発表した。
米国が発表した報復措置には次のような項目が列挙されていた。
1.
米国は6月1日より、新STARTに該当する自国の戦略兵器の地位および位置につ いての情報提供をロシアには行わない。2.
米国は新STARTの枠内で査察を行うロシア人専門家らのために発行したビザを 回収する。また、新たにビザを発行する構えにはない。3.
米国はロシア連邦に対し、米国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)および潜水艦弾 道ミサイルの発射に影響を与える遠隔測定による情報の提供を停止する。関連ニュース