同紙は次のように伝えている。
「激しい抵抗によりウクライナの兵器には大きな損失が出た。米国は3月に『ブラッドレー』113台の供与を決めているが、政府高官によるとすでにそのうち17台、15パーセント以上が戦闘で損傷したか完全に破壊された」
さらに、ジョー・バイデン政権は、ウクライナの反転攻勢は第1週以降、「予定から遅れている」とみなしているという。
一部は鹵獲
これまでにウクライナ軍の「ブラッドレー」の損失については、露国内でも報じられている。露国防省は6月10日、「ブラッドレー」5台を撃破したと発表している。
また、一部の「ブラッドレー」はロシア側に鹵獲されている。今後、ロシアの軍産複合体の専門家によって詳しい調査がなされる。特に注目しているのは、「ブラッドレー」に搭載されている25ミリ機関砲「M242ブッシュマスター」で、ロシア製軍装備に試射することで、今後の装甲を改良や対策につなげたい考えだ。同様に、鹵獲された独製戦車「レオパルト」の調査も行われる。
失敗に終わったウクライナの攻勢の過程で鹵獲された西側の兵器は、少なくとも2030年まで北大西洋条約機構(NATO)諸国の軍で第一線として活躍することになる。装甲やその他の特性、部品などを研究することは、NATOの兵器とどのように戦い、どういった軍備が必要になるかを理解する参考になる。
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