ロシア、最大5万トンの穀物をアフリカ諸国に無償提供へ

ロシアは近く、アフリカの6カ国に対し、最大で計5万トンの穀物を無償提供する。10日、ドミトリー・パトルシェフ農相が明らかにした。
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パトルシェフ農相は次のように述べている。

「我々はアフリカの国々に穀物を無償提供する。現段階では6カ国への2万5000~5万トンの穀物供給計画を進めており、近く実行される見込みだ」

ドミトリー・パトルシェフ
ロシア農業大臣
パトルシェフ農相はさらに、昨年のロシアの穀物輸出が6000万トンに達したと強調。今年も5500万トン以上の輸出を見込んでおり、この数字は上方修正される可能性もあるという。
パトルシェフ農相は「ロシアは穀物だけでなく、食料一般の供給において友好国にとっての信頼できるパートナーであり続ける」と述べている。
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アフリカとの約束を果たす

ロシアは7月17日、「穀物合意」への参加を停止すると発表した。ロシア産の食料輸出解除に関する協定が、西側諸国による銀行決済、輸出船の保険適用などの制限によって履行されなかったためとしている。ロシアは制限が解除されれば直ちに合意に戻ると表明している。
ウラジーミル・プーチン大統領はこれまでに、西側諸国は最貧国へのロシア産肥料の無償提供をも妨害していると指摘。一方、「ロシアはウクライナ産穀物を代替することができる」として、制裁下であってもアフリカへの食料、肥料などの供給実現に向けて積極的に取り組む姿勢を示していた。
先月27日に露北都サンクトペテルブルクで開かれた「ロシア・アフリカ」サミットには、アフリカの約50の国や地域組織の代表団が参加した。そのなかでプーチン大統領はロシアがアフリカ諸国に対して穀物を商業ベース、無償提供の両面で供給し続けると約束していた。
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