ワシントンポスト紙のウクライナ人高官、軍人筋からの情報によれば、ウクライナが養成に送り込んだパイロットは現段階ではわずか8人。最初の訓練にいくのはそのうち6人でこれは飛行隊の半分のメンバーになる。あとの2人は補欠。
ウクライナの欧州のパートナーらが他に抱える問題は、訓練を受けた専門家がいないこと、トレーニング用の戦闘機がないこと、「空中戦の条件下で」飛行術を教えることができないこと。ウクライナ人高官らは、なぜ米国で訓練を行わないのかといぶかしがっている。米国には大勢のインストラクターがおり、アリゾナ州のルーク空軍基地だけをとっても毎年400人のF-16用パイロットが養成されているからだ。
肝心なのは経験
軍事専門家でロシア政府付属金融大学のウラジーミル・エラノチャン助教授はスプートニク・ラジオに出演した中で、ウクライナ人パイロットらは英語で飛行、操縦タームを学んだところで経験不足は補えないとする見解を表した。
「ロシア人の功労パイロットらが言うには、本当に役に立つ戦闘スキルを得るにはパイロットには最低でも3年はかかる。これはコックピットについての情報をものにする、レバー、インジケーターとか、何百もある装置の名称を、全部英語で覚えるとかいうことは一番大事な事ではないんです。肝心なのは経験。離着陸だけではなく、コックピットにある正規武器の使い方だってそうです。だから普通、養成には何年もかかるわけなんです」
エラノチャン氏は、F16に乗るのは最終的には欧米のパイロットになると見ている。
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